VOICE生徒の声
「好きな書体が学べる」
東京校 朝重 好仙
私が書道を始めたのは小学校低学年。近所の書道教室に通っていました。当時、小学生の習い事と言えば、習字とそろばんでしたから。6年生まで続け、その後はずっと書道からは離れていました。
2度目に始めたきっかけは、知り合いの個展を見に広尾のギャラリーに行った時でした。
そこのオーナーが書家で、その方の作品も展示されていました。
その中に、絵のような、暗号のようなかわいらしい文字がぎっしり書かれている作品がありました。
すごく魅力的でずっと見ていたくて買って帰りました。後で調べて、その文字は金文体という古い時代の書体ということが分かりました。私も書いてみたくて、当時作っていた陶芸作品に、文様として見様見真似で使っていました。そのような時に勉強を始めるきっかけがやってきました。陶芸のグループ展をやっていた会場に、書道教室の案内パンフレットが置いてあったのです。
そこに、あこがれの金文体の作品やその他様々な書体の作品が印刷されていました。ギャラリーの方に聞くと、週に一度、そこで開かれている教室だということでした。「見学に来たらどうか」と誘っていただき、「これは運命に違いない!」と早速行きました。「私もこういう字が書きたいです。教えてください。」と入会しました。そこで数年習った後、先生のご都合で教室が閉められることとなり、インターネットで探し回って見つけたのが、國際書道藝術學院でした。そこで鈴木先生のお世話になり、今に至っています。
金文体や様々な書体を書きたくて書道を始めた気持ちはずっと変わらず、早くいろいろな書体を習いたくて、検定はずっとパス。とにかく教科書を進めたい、書体を知りたいとわがままを言う私を、先生は受け入れてくださいました。あの時、違う方向の勉強の仕方を勧められたら、頑固な私はイヤになっていたかもしれません。生徒の希望に合わせた指導をしてくださる先生にとても感謝しています。自分だけみなさんと違うことをさせていただき、ご迷惑かなと思わないこともなかったのですが、自分の興味関心のままにやっていました。
今は、一通り教科書を終え、興味の暴走も終わったので、検定にも取り組んでいます。毎回、新しい文字を様々な書体で書けることの面白さを味わっています。
私は、小学校で図画工作を教えています。細字を書き始めたことで、黒板に書く文字が上手になりました。子供たちに出す課題に「文字」を取り入れることもあります。絵も字も、そのベースに「伝えたい思い」がある点では同じです。全体と部分、白と黒の関係、絵も立体も書道も、見方や考え方は同じです。全部が繋がっていることを感じながら、毎週土曜日のリフレッシュタイムとして、お教室で過ごす時間を楽しんでいます。
これからもよろしくお願いします。